天草は、採ってくるだけではなく、その後の作業がとても手間のかかる、
大変な仕事なのです。
1 まず、採って来た天草を、真水の入ったプールのようなところにつけ、
塩出しをします。
2 水からあげ、しばらくの間水切りをします。
3 水切りのよい砂利の上に薄く広げて干し、乾かします。
4 乾いたら、今度はひっくり返して裏面もしっかりと乾かします。
厚くなっていたり、固まっているとこ ろは乾きにくいので、
丁寧に広げていかなくては いけません。
5 乾いたら、ベテランのおばさん達の手作業で、
天草の種類を一つひとつ選別し、 ごみなども綺麗 に取り
除いていきます。
何日もかかる、とても根気の要る手作業なのです。
6 ポン踏みといって、選別されたきれいな天草を樽に入れ、
足で踏んでいきます。
"樽ダンス"ともいわれ、昔から伝わる伝統的な作業です。
今は、機械で行うところがほとんどで・・・。とても貴重な光景
なのです。
テレビや雑誌の取材も 沢山来られます。
7 1樽、大体20キロくらいになるように踏み続けます。
1樽完成するまでに、約30から40分くらい踏 み続け、
やっと出来上がる、 大変な作業なのです。
万歩計を付けて、朝から夕方まで作業をする と、
大体1万8千歩くらいになります。(涙)
汗だくで、かなりの運動量です。
8 最後に、しっかりと縄で縛り、やっと出荷できる状態になります。
こんなに大変な作業の過程があったとは、今年初めて知りました。
本当に、感謝してところてんを頂かなくては・・・という気持ちに
なりました。